[リガ 2日 ロイター] - バルト3国のラトビアで1日に実施された議会選(一院制、定数100)は、2日に発表された暫定的な集計結果によると、カリンシュ首相率いる親欧米の中道右派「新統一」が19%を得票し第1党となった。
暫定結果は選挙区96%の開票が終わった時点。新統一を中心とする現在の連立政権は100議席中42議席を獲得する見通し。カリンシュ氏が首相にとどまるには、新たな政党と連立合意する必要がある。
人口のおよそ25%を占めるロシア系住民にかつて人気が高かった政党は、軒並み得票率を落とした。2018年の選挙で首位だった親ロシア政党「調和」は得票率が5%に低下した。同党指導部がロシアのウクライナ侵攻を批判したことから、従来の支持者が離れたとみられる。
選挙戦では、ウクライナ侵攻を背景に安全保障面の懸念が争点だった。カリンシュ氏はロイターに「われわれはウクライナ支援で結束を維持し、困難に直面しても動揺しない」などと表明した。
カリンシュ氏は、ロシアやベラルーシから来るロシア市民の入国を制限するなどの政策を打ち出し、選挙選で有利に働いた。