[キーウ(キエフ) 11日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、オンライン形式で開かれた主要7カ国(G7)首脳会議に参加し、ロシア軍の攻撃を阻止するための防空能力の強化のほか、隣国ベラルーシとの国境への国際監視団の派遣を支持するよう要請した。
クリミア半島とロシア本土とを結ぶクリミア大橋で起きた爆発の報復として、ロシアがウクライナの首都キーウ(キエフ)やリビウなど複数の都市をミサイルで攻撃したことを受け、G7は首脳会議を実施。
ゼレンスキー氏は、ロシアに対する新たな制裁措置の導入を呼びかけると同時に、ロシアのプーチン大統領との協議の可能性を改めて否定。「ウクライナに対し、十分な数の近代的で効果的な防空システムが提供されれば、ロシアによるロケット弾攻撃は機能しなくなる」と述べた。
その上で、防空システム「IRIS─T」を早期にウクライナに提供したドイツのショルツ首相のほか、米国のバイデン大統領に謝意を表明。バイデン氏に対し「ウクライナはこれらが中・長距離のシステムであることを望んでいる」と述べた。
ロシアの同盟国であるベラルーシは今週に入り、ロシア軍と共にウクライナとの国境沿いに部隊を配備すると発表。ロシアの同盟国であるベラルーシはロシア軍による侵攻の中継地点となっており、戦闘が一段とエスカレートする恐れがある。
これについてゼレンスキー大統領は、ウクライナにはベラルーシを攻撃する計画はないとした上で、ベラルーシからの脅威がないことを確認したいとし、G7に対し、ベラルーシとの国境沿いに治安状況を監視するための国際監視団を派遣する計画を支持するよう要請した。
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