[台北 12日 ロイター] - 台湾の陳明通国家安全局長は12日、中国はドローン(小型無人機)や心理的圧力などを活用した台湾への「ハイブリッド戦争」戦略を展開するため、ウクライナ戦争を注視していると指摘した。
台湾を自国の領土と主張する中国が武力行使をした場合を想定し、台湾はウクライナ戦争の状況を注視している。
陳氏は議会で、中国もウクライナ情勢を注視していると説明し、中国共産党はロシアとウクライナの戦争の教訓を生かして台湾に対する「ハイブリッド戦争」を展開し、戦闘訓練と強敵に対する準備を強化していると述べた。
中国はペロシ米下院議長の訪台に抗議するため8月に台湾周辺で軍事演習を実施、規模は縮小させたものの継続している。
中国の活動拡大を受けて台湾は防衛力を強化しており、海軍司令官は新世代の駆逐艦を導入する方針を示した。海軍は26隻の主力艦を保有しているが、運用期間は平均20─30年に達している。