[2日 ロイター] - ロシア外務省は2日、核戦争防止に完全にコミットしており、世界の核保有国間の核衝突を回避することが最優先事項との見解を示した。
声明で「われわれは、2022年1月3日の核戦争の防止と軍拡競争の回避に関する5つの核保有国首脳の共同声明に対するコミットメントを完全に再確認する」とした。
ロシア、米国、中国、英国、フランスは1月に共同声明を発表し、核戦争回避に向けた責任を確認した。
ロシア外務省は、核保有5カ国が「直接的な武力衝突の瀬戸際」にあると懸念しているとし、西側諸国は「破滅的な結果につながる恐れのある大量破壊兵器による挑発行為の触発」を止めなければならないと指摘。「ロシアの国家安全保障を損なうことを目的とした無責任で軽率な行動で引き起こされた現在の複雑で混乱した状況の中で、核保有国による軍事衝突の回避が最も緊急的な課題だと強く確信している」とした。
ロシアはこれまで、ウクライナが核兵器を取得しようとしていると頻繁に非難。ウクライナ侵攻開始時に、北大西洋条約機構(NATO)同盟国がウクライナを橋頭堡としてロシアを脅かす計画をしていると主張したが、ウクライナとNATOは否定している。