[プノンペン 12日 ロイター] - バイデン米大統領は12日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳らとカンボジアで会談し、双方の関係の「包括的戦略パートナーシップ」への格上げを「現代における最大の課題」に対処するための重要な一歩だと歓迎した。
大統領として初めて東南アジアを訪れているバイデン氏は、同地域が米政権のインド太平洋戦略の中心であり、米国は新たなパートナーシップの下で実際に資源を投入していると述べた。
会談の冒頭、バイデン氏は「われわれは気候から健康保健問題に至るまで、現代における最大の課題にともに取り組み、ルールに基づく秩序にへの重大な脅威に対抗する」と発言。「自由で開かれた、安定的かつ豊かで回復力のある安全なインド太平洋を構築していく」とも述べた。
ASEAN首脳は他にも、日、豪、韓国の首脳らを招待している。
東南アジアでは今後7日間にわたり、主要20カ国・地域(G20)首脳会議など一連の首脳会談が開催される。ロシア・ウクライナ戦争や気候変動に加え、台湾海峡、南シナ海、北朝鮮のミサイル発射を巡る同地域の緊張など、複雑な国際問題の議論が期待される。
ASEANは昨年、中国とも包括的戦略パートナーシップに関係を格上げしている。