[キーウ 12日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、バイデン米大統領、トルコのエルドアン大統領、マクロン仏大統領とそれぞれ会談し、ロシアによる侵攻を巡る外交活動を活発化させた。
ビデオ演説で「われわれは常にパートナーと協力している」と指摘。来週にはウクライナ情勢に取り組む一連の国際的なイベントから「重要な結果」が得られるとの期待を示した。
ゼレンスキー氏は2月下旬のロシアの侵攻開始以降、これら3首脳と度々会談しているが、1日に相次いで行うのは異例だ。
ドイツのショルツ首相は12日に主要7カ国(G7)首脳と欧州連合(EU)外相のオンライン会合を開き、ロシアとイラクへの追加制裁、ウクライナへの支援拡大や武器供与について合意を目指す。
EUが提案する対イラン制裁は反政府デモ参加者に対する人権侵害やロシアへのドローン(無人機)供与を巡るもの。また、ロシアに対する制裁第9弾では約200の個人や団体を対象に加える。
ゼレンスキー氏はバイデン氏との会談後、G7会合にウクライナも参加することを明らかにし、「米国と立場を調整した」と述べた。
バイデン氏との会談では米国が提供した「前例のない防衛・財政支援」への謝意も伝達。効果的な対空防衛システムについて協議した。
また、マクロン氏と「防衛、エネルギー、経済、外交」を巡り1時間以上にわたって「非常に有意義な」会談を実施。エルドアン氏とはウクライナ産穀物輸出の保証について「非常に具体的な」協議を行ったという。
トルコ大統領府によると、エルドアン氏は11日にロシアのプーチン大統領とも電話会談し、紛争の早期終結を求めた。
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