[キングストン 18日 ロイター] - 男子陸上短距離の元五輪金メダリスト、ウサイン・ボルト氏(ジャマイカ)が、母国の投資会社に預けていた約1270万ドル(約16億3000万円)の資産が口座から消えたとして、返還を求める法的措置を検討していることが分かった。
ボルト氏の弁護士が17日にロイターに語ったところによると、同氏はキングストンの投資会社「ストックス・アンド・セキュリティーズ(SSL)」の口座に預けていた資産が1万2000ドルに減ったことを先週になって知らされたという。
弁護士は、同社から資金返還がなければ提訴する意向を示唆。「ボルト氏が資金を取り戻して平穏な暮らしができる形での問題解決を望む」としている。
SSLは12日の声明で、元従業員による詐欺行為を確認したとして法的機関への照会と資産保全などの措置を講じたと発表。追加のコメント要請には応じていない。
ジャマイカの警察当局は16日に詐欺と金融調査に関するチームが捜査していると発表。クラーク財務相は17日夜、SSLが「驚くべき邪悪な詐欺」を働いたとし、当局が全ての加害者を裁判にかけると語った。
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