[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)の与党・労働党の党首に選出されたクリス・ヒプキンス氏は23日、首相就任を2日後に控えてテレビ番組に相次いで出演し、政策の優先順位を早急に見直す考えを示した。
国営放送テレビ・ニュージーランドの番組では、インフレなど国民の生活に関わる課題に軸足を置き、その他の政策措置の削減を目指すと表明した。詳細には踏み込まなかった。
同氏は、労働党の支持率が野党を下回るという厳しい状況下で首相に就任する。10月14日の総選挙実施を前に、同国経済は4─6月期に景気後退(リセッション)に陥ると見込まれている。
労働党がこれまで打ち出した国営ラジオ・テレビ局の事業統合や水インフラの所有制度改革といった政策について有権者の評価は低い。