[ワシントン 16日 ロイター] - ロイター/イプソスの調査によると2024年の大統領選挙で、バイデン米大統領の支持率が共和党のトランプ前大統領とデサンティス・フロリダ州知事を引き続き上回っている。
大統領選でバイデン氏とトランプ氏の対決となった場合の支持率はバイデン氏が44%、トランプ氏は38%で差は6%ポイントとなった。バイデン氏のリードは3月の調査では5ポイント、2月は3ポイントだった。
調査は全国の成人4410人を対象に行った。
共和党支持者の支持率はトランプ氏が49%とデサンティス氏(21%)の2倍以上となっている。ペンス前副大統領は5%で、ヘイリー前サウスカロライナ州知事や実業家ビベック・ラマスワミ氏らへの支持はさらに少ない。約10%がどの候補者を支持するか未定と回答した。
無党派層の間ではバイデン氏が共和党の候補者よりもやや優位で、人工妊娠中絶や銃規制に関する立場が追い風となっている。
有権者の63%は厳格な中絶制限を訴える候補を支持する可能性は低いとし、67%がより厳しい銃規制を主張する候補者を支持する可能性が高いとした。
ただ移民政策がバイデン氏にリスクとなる恐れがある。民主党支持者の64%、共和党支持者の93%が国境警備のための厳しい措置を取る候補を支持するとした。また両党とも過半数が不法移民の即時送還措置「タイトル42」の失効で不法移民が急増することを懸念している。
無党派層の間ではバイデン、トランプ両氏による再対決に批判的で、15%が他の候補者に投票するとし、9%が投票しないとしている。