[パリ 2日 ロイター] - 女子テニスのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)は2日、ロシア軍によるウクライナ侵攻で最前線に立つ母国の兵士に敬意を表すためにも、ロシアと協力国ベラルーシ出身の選手とは握手をしないと表明した。
スビトリナは2日に行われた四大大会第2戦、全仏オープンのシングルス3回戦でロシア出身のアンナ・ブリンコワと対戦。試合は2─6、6─2、7─5で勝利したが、ブリンコワとの握手を拒否したことで一部のファンからブーイングを浴びた。
スビトリナは、「私たちウクライナ人は戦争に勝つという1つの目標に向かって団結している。必要なことはなんでもする」とコメント。「私はウクライナ人。母国のために立ち上がるし、私たちの国、土地を守るために今、最前線に立つ男性、女性を支援するためならできることは何でもする」と続けた。
また、ベラルーシ出身のアリーナ・サバレンカは2日にロシア出身のカミラ・ラヒモワをストレートで下したが、メンタルヘルスを理由に試合後の記者会見を欠席した。
サバレンカは、5月31日の試合後の記者会見でテニス以外の政治に関する質問を受けていた。同選手は「何カ月にもわたり、大会でそのような質問に答えてきて、自分の気持ちや考えを明確にしてきた。テニスや試合とは関係ない質問に答える必要があることは分かっているが、水曜日(5月31日)に関しては、記者会見で自分は安全ではないと感じた」と説明。記者会見欠席の決断は、大会主催者の支持も得ていると述べた。