[20日 ロイター] - 女子テニスのアマリッサ・トート(ハンガリー)は20日、試合中に相手選手が判定を巡って抗議している際に、ボールマークを足で消して見えなくした行為に及んだことについて謝罪した。
騒動が起きたのは18日に行われたハンガリー・グランプリ(GP)のシングルス1回戦。対戦相手の張帥(中国)がライン際に落ちたショットの判定でアウトとコールされたことに抗議し、試合がもう1ポイント進行しても判定を巡る対立が続く中で、トートはコートに残っていたボール跡に近づいて足で消した。
張はコートチェンジの際に明らかに動揺した様子を見せ、その後に棄権。ホームの観衆が一連の出来事で張にネガティブな反応を示すなか、トートは張と握手をした後に両手を上げて勝利を祝った。しかし、その振る舞いに対して他の選手たちや、マルチナ・ナブラチロワさんといったレジェンドから批判の声が出ていた。
トートは大会のフェイスブックページに投稿された声明で「試合後にあのような喜び方をすべきでなかったことは自覚しているし、申し訳なく思っている。興奮の中で、自分の感情とその場の雰囲気に流されてしまった」とコメント。
当初はボールマークを消したことについて国営ラジオ局に「なぜ彼女が審判の判定を覆すような大騒ぎをしたのか理解できなかった。結局のところトラブルを起こしたのは彼女だ」と擁護のコメントを残していたが、張に対して後悔の念を伝えたいとした。