[ロンドン 21日 ロイター] - 英与党保守党は、20日に行われた3選挙区の下院補選で2議席を失った。一方、辞任したジョンソン元首相の選挙区では予想に反して議席を維持した。
今回の補選は、来年に予想される総選挙の行方を占う試金石の一つとみられていた。
保守党が強いとされてきた北部の選挙区では野党労働党が議席を確保。労働党のスターマー党首は「変化を望む声がいかに強いかを示した」とコメントした。
保守党はもう一つの選挙区でも議席を失い自由民主党が勝利したが、ジョンソン氏の選挙区では500票に満たない僅差で辛勝した。
スナク首相は21日、補選の結果は次の総選挙の結果がまだ決まったわけでないことを示したと指摘した。
厳しい結果が予想されていたジョンソン元首相の選挙区で勝利を収めたことを受け、「ここでわれわれが勝つとは誰も予想していなかった。労働党も勝利を予想していたが、有権者は異なる結果を突きつけた」と記者団に述べ、「今回の結果はわれわれがさらに努力し、政策を堅持し結果を出さなければいけないという有権者の声だと受け止めている」と語った。
最近の世論調査では、与党保守党は最大野党労働党に20ポイントのリードを許している。
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