[台北 21日 ロイター] - 台湾当局が、「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」加盟申請を巡る外交公電や機密報告書などの公文書漏えい疑惑を調査していることが分かった。関係筋2人が明らかにした。
このうち1人は、オンライン掲示板「8kun」に投稿され、ロイターが確認した文書の一部は本物であり、一部は偽造されたものと判明したと述べた。詳細には触れなかった。
もう1人の関係筋は、文書の一部は本物のようだが、ネット上でシェアされている文書の出所は今のところ特定できていないと述べた。
台湾情報機関・国家安全局はロイターの取材に対し、オンライン上に最近投稿された「政府文書の疑いがあるもの」への調査を進めていると認め、中国の関与の有無も調べていると明らかにした。
中国外務省からは今のところコメントを得られていない。
投稿された文書には、CPTPP加盟申請に関する機密の「安全保障評価」と称する、国家安全局による昨年10月の文書が含まれている。
また、中国と台湾によるCPTPP加盟申請に関する、在日本と在ベトナムの事実上の大使館からの外交文書とされるものや、米国と進めている貿易交渉に関した、事実上の在ワシントン大使館による今年の機密報告書も含まれている。
ロイターは独自にそれらの真偽を確認することはできなかった。
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