[プロビデンスフォージ(米バージニア州) 24日 ロイター] - アデエモ財務副長官は24日、米国には中国経済の減速がもたらす逆風を乗り切る用意が整っているという認識を示した。
アデエモ財務副長官はロイターに対し、「中国経済の低迷は世界的な影響を及ぼしている」とし、財務省は中国の経済動向を注視していると述べた。
同時に、米国はこれまで取ってきた行動によって「おそらく、逆風に対処するための最善の用意ができている」と語った。途上国のほか、アジアや欧州諸国など、中国経済に依存する国々の状況については懸念しているとした。
米経済は、アメリカン・レスキュー・プラン(ARP)やインフレ抑制法(IRA)などを通じた投資によって勢いを増しているとし、こうした投資が世界第2位の経済大国である中国の成長鈍化や需要減退がもたらす逆風を克服するための一助になるという認識を示した。
その上で「米経済が逆風に直面しつつも拡大できるよう、ここで確実に対策を講じることがわれわれの目標だ」と強調した。