Trevor Hunnicutt David Brunnstrom
[サンフランシスコ 16日 ロイター] - バイデン米大統領は16日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)諸国・地域と米国の強い結び付きを強調し、安定したパートナーとして米国を信頼できると訴えた。
APECの企業トップらを前に演説し、米輸出の6割がAPEC向けだとし、アマゾン・ドット・コムやアップルなど米大手企業によるAPEC地域への投資も強調した。
APECへの海外直接投資に占める米企業の割合は最大で、20232年は最低でも400億ドルに達すると説明した。
また、米国でのAPEC企業による投資は自身の政権になってから2000億ドルを超えたとし、「強力で安定したパートナー」として「米国を頼りにできる」と述べた。
労働基準の改善に引き続き取り組む考えも示し、「われわれが今問われているのはどれだけ貿易するかではなく、どのように強靭さを築き、労働者を押し上げ、二酸化炭素排出を削減し、長期的な成功に向けて経済を構築するかだ」と語った。
また、安定した米中関係は世界にとって好ましいと強調。米国はアジア太平洋にコミットしているとし、太平洋の国としてこの地域に関与していると中国の習近平国家主席に伝えたと明かした。
米国は中国から経済をデカップリング(分断)しようとしておらず、「デリスク(リスク低減)と多様化」だと述べた。
米国の価値観と利益は断固として守るとしつつ、想定外の事態や誤解を回避するため外交への関与を続けると語った。