[ワシントン/メキシコ市 29日 ロイター] - 米政府は29日、バイデン米大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領が前日に電話会談を行い、移民管理および米・メキシコ国境管理の効率化の強化について協議したと明らかにした。
ホワイトハウスによると、両首脳は移民問題の根本的な要因への対応を進めることで合意。人権を守りながら不法移民を大幅に削減する具体的な措置を直ちに実施するため、それぞれの国の国家安全保障部門に共同で取り組むよう指示したという。
ロペスオブラドール大統領はこの日の定例記者会見で、バイデン大統領と電話会談を行ったと言及。「合法的な手続きを踏んだ人々が米国に入国できるよう国境を今後も開放する点について協議した。ただ、不法移民は認めない」と語った。
また、メキシコが支援する他の中南米諸国の社会保障制度の導入により、米・メキシコ国境に到着する移民数が1月には1日当たり約6000人にまで減少したと述べた。