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UPDATE1: 東京株式市場・大引け=大幅続伸、FOMC後の円安進行で海外勢が買い

発行済 2010-11-04 16:48

日経平均<.N225> 日経平均先物12月限<0#2JNI:> 

終値 9358.78 (+198.80) 終値 9360 (+190)

寄り付き 9282.79 寄り付き 9290

安値/高値 9276.71─9377.76 安値/高値 9290─9380

出来高(万株) 178427 出来高(単位) 46203

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 [東京 4日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。一時200円を超え

る上昇となった。対ドルで円安に振れたことで国内輸出株が堅調。市場筋によると欧州な

ど海外勢のまとまった買いが主力株に目立ったという。あすの日銀会合での追加緩和期待

を背景に円安が進んだが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加緩和の可能性を示唆

をしたほか、あすの日銀決定会合の内容を見極めようと株価高値圏では様子見気分が強く

なった。

 東証1部騰落数は値上がり1367銘柄に対し値下がり189銘柄、変わらずが96

銘柄。東証1部の売買代金は1兆3832億円。

 白川方明日銀総裁の講演を受けて対ドルでやや円高が進んだが、あすの日銀決定会合へ

の期待感は残った。「追加緩和のヒントがあるのではないかとみられていた白川総裁の講

演はやや期待外れだったが、日銀があすの決定会合で何もしなければ円高が進行するおそ

れがあるため、追加緩和の可能性は残っている」(準大手証券ストラテジスト)という。

 

 ドル/円は上値が81円程度と劇的に円安が進んだわけではないが、海外勢を中心とし

た買いが優勢となった。市場では「過剰流動性を背景とする中期的な株高期待から海外勢

が現物、先物に買いを継続している。FOMC後に円高が進まず、短期筋はによる買い戻

しも目立つ」(大手証券エクイティ部)との声が出ていた。

 日本株の重しであった円高が一服すれば世界の株にキャッチアップする動きが期待でき

るという。「10月米ADP民間雇用者数は前月比4.3万人増と予想を大幅に上回って

おり、週末の10月米雇用統計が改善すれば、米追加緩和期待の後退でドル安・円高傾向

にいったん歯止めがかかるかもしれない」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究

所・投資戦略部部長の高橋和宏氏)。

  

 個別でも、円高一服で好業績や好材料に素直に反応しやすくなっている。東京エレクト

ロン<8035.T>が2日に発表した2011年3月期業績予想の上方修正を好感され大幅高。

 スズキ<7269.T>も2011年3月期の連結営業利益予想を従来の800億円から

1000億円に上方修正したことが好感され続伸した。トムソン・ロイター・エスティメ

ーツによる主要アナリスト20人の予測平均値1046億円を4.4%下回っているが、

為替がドル高・円安方向に振れていることで買い安心感が出たという。

 

 内需株もファーストリテイリング<9983.T>が大幅続伸するなどしっかりの展開。2日に

発表した10月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が前年同月比1.1%減と依然マイナ

スながら、9月の24.7%減から減少率を大きく縮小したことが好感されている。

 

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

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