[台北 30日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、中国の指導部は国内問題に「圧倒」されているため、「今は台湾への侵攻を考える時では恐らくない」との見方を示した。
インタビューの発言内容を総統府が30日に公表した。
総統は「国内経済や金融、政治の課題が大きな理由だが、国際社会が戦争は選択肢ではなく、平和と安定が全ての人の利益になると明確にしていることも理由だ」と述べた。
総統は、台湾の未来を決めることができるのは台湾の人々だけだとも述べた。
中国が来年1月の選挙に干渉しようとしていることは周知の事実だが、うまくいっていないと思うと述べた。選挙は民主主義であり、誰が台湾の次期指導者になるかそれぞれが最善の決断をするということを人々は認識しているからだと説明した。