■決算と財務情報
直近5ヶ年を見ると、フォーバル (T:8275)は順調に売上高と利益を伸ばしてきている。
ここでは、現在の足元の決算とその内容を述べる。
(1) 2017年3月期第2四半期決算
2017年3月期の第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比2.3%増の24,550百万円、営業利益が同31.1%増の1,324百万円、経常利益が同28.7%増の1,272百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同63.5%増の771百万円と、大きく増収増益となった。
売上総利益が同13.2%増になったが、販売費が荷造費、広告宣伝費等の増で同9.4%増、人件費は社員に対する配分の増加で同7.2%増、経費が支払販売コミッション、地代家賃等の増加で同17.5%増と、売上増に対し費用の増加を抑制することができ、営業利益は同31.1%増の1,324百万円となった。
セグメント別では、フォーバルビジネスグループの売上高は前年同期比8.1%増の8,900百万円、セグメント利益は同51.3%増の847百万円、フォーバルテレコムビジネスグループの売上高は同10.3%増の6,955百万円、セグメント利益は同11.3%減の299百万円、モバイルショップビジネスグループの売上高は同7.1%減の4,872百万円、セグメント利益は同8.1%増の179百万円、総合環境コンサルティングビジネスグループは売上高が同9.2%減の3,254百万円、セグメント利益は6百万円(前年同期は64百万円のセグメント損失)、人材・教育分野のその他事業グループの売上高は同11.1%減の566百万円、セグメント利益は同37.8%減の41百万円となった。
業績予想に対する第2四半期累計での売上高の進捗割合は46.8%、営業利益は54.1%と、売上高はやや下回っているが、逆に営業利益は上回っている状況で、おおむね予想どおりと同社は説明している。
通期連結業績予想は、売上高が52,500百万円(前期比4.2%増)、営業利益が2,450百万円(同3.0%増)、経常利益が2,450百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,400百万円(同3.6%増)で期初予想を据え置いている。
(2)直近5ヶ年の業績
売上高は2014年3月期から2016年3月期は2ケタ増収となっており、営業利益は、8期連続の増益を達成している。
営業利益率も上昇しており、2012年3月期には2.5%だったが、2016年3月期には4.7%まで着実に改善している。
また、セグメント利益を見ても、最も大きい伸びを示しているのはアイコンサービスを擁するフォーバルビジネスグループであり、2012年3月期には502百万円だったものが、2016年3月期には1,484百万円と3倍弱まで拡大している。
過去5ヶ年の連結貸借対照表を見ると、現金及び預金が有利子負債を大きく上回っており、ネット・キャッシュの状態が続いている。
健全性が高い一方で資本効率には課題が残ると言えるだろう。
直近5ヶ年の営業キャッシュ・フローは、1,300百万円台から1,700百万円台の収入が続いており、損益計算書上の利益がしっかりと現金でも稼げているさまが見て取れる。
投資キャッシュ・フローは比較的小幅にとどまっており、現金及び現金同等物の残高が積み上がっている。
(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)
直近5ヶ年を見ると、フォーバル (T:8275)は順調に売上高と利益を伸ばしてきている。
ここでは、現在の足元の決算とその内容を述べる。
(1) 2017年3月期第2四半期決算
2017年3月期の第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比2.3%増の24,550百万円、営業利益が同31.1%増の1,324百万円、経常利益が同28.7%増の1,272百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同63.5%増の771百万円と、大きく増収増益となった。
売上総利益が同13.2%増になったが、販売費が荷造費、広告宣伝費等の増で同9.4%増、人件費は社員に対する配分の増加で同7.2%増、経費が支払販売コミッション、地代家賃等の増加で同17.5%増と、売上増に対し費用の増加を抑制することができ、営業利益は同31.1%増の1,324百万円となった。
セグメント別では、フォーバルビジネスグループの売上高は前年同期比8.1%増の8,900百万円、セグメント利益は同51.3%増の847百万円、フォーバルテレコムビジネスグループの売上高は同10.3%増の6,955百万円、セグメント利益は同11.3%減の299百万円、モバイルショップビジネスグループの売上高は同7.1%減の4,872百万円、セグメント利益は同8.1%増の179百万円、総合環境コンサルティングビジネスグループは売上高が同9.2%減の3,254百万円、セグメント利益は6百万円(前年同期は64百万円のセグメント損失)、人材・教育分野のその他事業グループの売上高は同11.1%減の566百万円、セグメント利益は同37.8%減の41百万円となった。
業績予想に対する第2四半期累計での売上高の進捗割合は46.8%、営業利益は54.1%と、売上高はやや下回っているが、逆に営業利益は上回っている状況で、おおむね予想どおりと同社は説明している。
通期連結業績予想は、売上高が52,500百万円(前期比4.2%増)、営業利益が2,450百万円(同3.0%増)、経常利益が2,450百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,400百万円(同3.6%増)で期初予想を据え置いている。
(2)直近5ヶ年の業績
売上高は2014年3月期から2016年3月期は2ケタ増収となっており、営業利益は、8期連続の増益を達成している。
営業利益率も上昇しており、2012年3月期には2.5%だったが、2016年3月期には4.7%まで着実に改善している。
また、セグメント利益を見ても、最も大きい伸びを示しているのはアイコンサービスを擁するフォーバルビジネスグループであり、2012年3月期には502百万円だったものが、2016年3月期には1,484百万円と3倍弱まで拡大している。
過去5ヶ年の連結貸借対照表を見ると、現金及び預金が有利子負債を大きく上回っており、ネット・キャッシュの状態が続いている。
健全性が高い一方で資本効率には課題が残ると言えるだろう。
直近5ヶ年の営業キャッシュ・フローは、1,300百万円台から1,700百万円台の収入が続いており、損益計算書上の利益がしっかりと現金でも稼げているさまが見て取れる。
投資キャッシュ・フローは比較的小幅にとどまっており、現金及び現金同等物の残高が積み上がっている。
(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)