15日午前の東京外為市場では、ドル・円は114円33銭付近。
日本株の堅調地合いを背景にドル買いが続いたが、利益確定売りなどで上昇は限定的となった。
ドル・円は、前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長による早期利上げに前向きな発言で上昇基調となっており、今日のアジア市場でも114円台で推移。
また、日経平均株価の堅調地合いでリスク選好のドル買い・円売りに振れやすい地合いとなった。
ただ、114円台は引き続き利益確定売りなどが出やすく、ドルの上昇は抑えられている。
安倍晋三首相は今日の参院本会議での答弁で、先の日米首脳会談で「米国から日本の金融緩和の必要性に理解が得られた」と発言したが、市場の反応は限定的だった。
ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いを維持しており、目先の日本株高継続をにらんだドル買いが入りやすい展開に変わりはない。
相関性の高い米金利次第だが、現時点でドルが114円を割り込む展開は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは114円24銭から114円51銭、ユーロ・円は120円80銭から121円01銭、ユーロ・ドルは1.0565ドルから1.0580ドルで推移した。
【要人発言】
・安倍首相
「米国から日本の金融緩和の必要性に理解が得られた」
・麻生財務相
「ムニューチン米財務長官、まだ円安と言える状況でないとの理解で話したい」