■業績動向
3. 為替リスクの状況
sMedio {{|0:}}の2016年12月期業績で、経常利益が前期比106百万円の減となった主要因が為替差損によるものである。
経常利益については、第3四半期までに発生した為替差損が173百万円あり、第4四半期で米ドル建支払いに充当し差損分を縮小させたが、前期比では大きく経常利益の縮小となった。
同社のロイヤリティ収入のおおむね 5割は米ドル建の入金である。
一方で、取引先への米ドル建の支払ロイヤリティも全支出の2~3割程度あり、外貨建現預金について従来は円とドルをバランスさせる程度の円転をしていた。
しかし、2016年12月期は年初以降の円高(2015年12 月末120.37円に対し、2016年9月末101.19円)の影響で、円とドルをバランスさせていたことで大幅な為替差損が発生した。
今後、為替レートの変動が円高・円安いずれの方向に振れるかは予測困難であるが、同社では外貨預金残高、特に米ドルの保有残高を少なくして、かつ、為替予約を活用して為替リスクの軽減を行うとしている。
既に、2016年10月末時点では、米ドルの残高は全預金残高の5.5%と大幅に圧縮している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)
3. 為替リスクの状況
sMedio {{|0:}}の2016年12月期業績で、経常利益が前期比106百万円の減となった主要因が為替差損によるものである。
経常利益については、第3四半期までに発生した為替差損が173百万円あり、第4四半期で米ドル建支払いに充当し差損分を縮小させたが、前期比では大きく経常利益の縮小となった。
同社のロイヤリティ収入のおおむね 5割は米ドル建の入金である。
一方で、取引先への米ドル建の支払ロイヤリティも全支出の2~3割程度あり、外貨建現預金について従来は円とドルをバランスさせる程度の円転をしていた。
しかし、2016年12月期は年初以降の円高(2015年12 月末120.37円に対し、2016年9月末101.19円)の影響で、円とドルをバランスさせていたことで大幅な為替差損が発生した。
今後、為替レートの変動が円高・円安いずれの方向に振れるかは予測困難であるが、同社では外貨預金残高、特に米ドルの保有残高を少なくして、かつ、為替予約を活用して為替リスクの軽減を行うとしている。
既に、2016年10月末時点では、米ドルの残高は全預金残高の5.5%と大幅に圧縮している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)