ブラックフライデーがやってきました! 最大60%割引InvestingProをお見逃しなく 特別セールを請求する

【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2017年3月期通期決算(4/7)

発行済 2017-06-02 19:22
更新済 2017-06-02 19:33
【実況!決算説明会】スパークス・グループ<8739>---2017年3月期通期決算(4/7)
8739
-

このコンテンツは、スパークス・グループ (T:8739)の2017年3月期の通期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。
なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。
7本に分けたコンテンツの4本目です。


-----

司会:続いてOne Asiaの投資戦略について見ていきます。

SPARX TVで、日本、韓国、香港の社員の交流を頻繁にしていることやアジアでの調査活動について、ご紹介してきておりますが、この時間では、それがようやく形になってアジア版の新・国際優良アジア株ファンド(愛称:アジア厳選投資)ができるという話をまず聞かせてください。

阿部:アジアの投資を日本の投資家にお届けすることがこれまでどこの会社にもできてないとスパークスは考えています。

日本の会社がアジアの投資を投資信託として商品化する場合、多くは、アジアにある運用会社に日本で委託した資金を再委託するというのが基本的なパターンです。

私はそれでは、本当に投資家には伝わらないと思うんです。

やはり投資というのは現場でやってる人の声を直接届けるということなんです。

ですから、スパークスの日本での投資のやり方と全く同じ方法をアジアで実践します。

つまり1社1社訪ねて歩いて経営者の声を聞くということです。

それをこの1年間準備し、私自身が陣頭指揮をとって、私どもの運用調査のメンバー、それは東京も韓国も香港も入って戦略を決めて、アジアのどこに投資の機会、リターンの源泉があるのかを見極めた上で、1社1社会社を訪ねポートフォリオを作って、5月末に実際、日本の公募投資信託として、投資を始める運びになりました。

これは最初から巨大なファンドができることにはならないかもしれませんが、投資信託として、1年間準備をして、やってきたことが結実したという意味では、私としては、非常に大きな一歩です。

冒頭申し上げた内容。
私たちの底力がついてきていることを一つ私が実感している大きなアチーブメントです。


司会:その他韓国ではロング・ショートファンドが設定されたりもしているわけですが、スパークスが日本で経験してきたことを考えれば、アジアをこれから調査するときに、圧倒的アドバンテージがあると、スパークスでは考えています。

なぜでしょうか。

阿部:私たちの流儀はバリュー投資家、バリューインベスターといわれている投資家です。
流派はバリューインベスティングです。

バリューインベスティングは、「将来のことはわからない」というのがベースです。
わかることをベースにしてやろう、ただ将来のことをしっかり見据えてやっていくところに一番大きなリターンの源泉があります。
なぜかというと、そこの価値の裁定の領域が、最もダイナミックだからです。

ピータードラッカーは、こう言ってるんです。
「将来の予測をしても無駄だ」と。
ピータードラッカーもバリューインベスターと同じことを言っています。

ただ、ピータードラッカーはさらに、「すでに起こってしまった将来を探すことが本当の価値だ」と言っています。

まさにそれがスパークスが実践してきたことです。
つまり私たちはすでに起こってしまった未来が本当の未来にどういう影響を与えるのかを考えてきた会社です。

それを考えると、アジアには日本ですでに起こってしまった未来が沢山あります。
それを投資という形に落とし込んでいきたいと考えます。

韓国はまさに、日本が経験したことをこれから本当にリアルタイムにライブで、経験する国だと思っています。


司会:面白いグラフを見つけてきたのでご紹介しておきましょうか。

これは韓国の公的機関が発表している今後の年金資金の流出入予測ということなのですが、ここからだんだん純流入が増えていくということですね。

阿部:これは年金規模の過去約20年間の推移をまとめ、将来については予測しているグラフです。
2000年の初頭、韓国の年金は、ほとんど意味がない規模でした。

グラフの左側ですね。

それが、アジア経済危機以降、大きく成長して、ここからさらに成長していきます。
それも加速度的にです。

というのは高齢化するからです。
日本が経験したことと全く同じことです。
この日本が経験したことと同じこと。

つまり日本ですでに起こってしまったことが、韓国で、これから起こるんですよ。
タイムマシンのように起こる。

ところが、韓国の年金を運用する機関投資家の多くは、韓国の株、それもインデックス的な運用しかこれまでしてきませんでした。

スパークスのように、アジア全体に投資をするという経験がないし、さらに言えばオルタナティブ運用してきた経験もないです。

非常に面白いと思いますね。
今回の大統領選で、新しい大統領が選ばれた。
これは、日本で今言われているガバナンス改革の一種です。
コーポレートガバナンスの問題が政府におよんだ。

韓国企業のガバナンスは、アメリカで言うと1930年代から50年代つまりファミリーがコントロールして、株主というステークホルダーにほとんど想いを及ぼすことがない。
私たちが今、日本でやっている投資の20年くらい前のバージョンです。
すでに起こってしまった未来が韓国にあります。

ですから私は、韓国の株式運用にスパークスの日本と韓国が一緒に取り組むことで、ものすごく大きなリターンの価値があると思っています。

韓国では株主の皆さんのご期待に沿えない状況が続いてきましたが、ここから大きく飛躍の土台を作っていけるんじゃないかと思っています。



(5/7)に続く

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます