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以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。
フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2017年6月22日15時に執筆
21日は、スマホゲーム関連銘柄への物色資金流入にスポットを当てた記事を公開しましたが、じっくりと相場を俯瞰していくと狙い目のテーマ株はまだまだ存在します。
例えば、建設関連銘柄。
補正予算執行に伴う公共事業の拡大と、東京五輪開催に向けた各種インフラ面の工事が徐々にスタートしてきています。
また、オフィスビルの建設も見込まれており、建設関連関連銘柄への業績寄与期待が高まってきています。
■大手ゼネコン株は軒並み高値圏へと上昇
大成建設 (T:1801)、大林組 (T:1802)、清水建設 (T:1803)、鹿島建設 (T:1812)の月足チャートを見てみると、軒並み2012年末のアベノミクス相場開始以降、順調な右肩上がりを続けていることが見て取れます。
2012年10月の始値ベースで考えてみると、2017年6月には、
大成建設 (T:1801):株価約3.8倍
大林組 (T:1802):株価約4.8倍
清水建設 (T:1803):株価約4.7倍
鹿島建設 (T:1812):株価約4.6倍
と、右肩上がりのきれいなチャートを描いています。
建設関連銘柄の好調さは、建設資材を取り扱う銘柄にも波及してくると考えられます。
建設資材関連銘柄でピンと来るのがセメント(コンクリート)。
セメントですと、住友大阪セメント (T:5232)、太平洋セメント (T:5233)、宇部興産 (T:4208)辺りが上げられますが、出遅れ色が強い建設資材関連銘柄と考えると太平洋セメント (T:5233)に絞られますかね。
■太平洋セメント (T:5233)の基本情報
セメントの国内販売シェアトップを誇る太平洋セメント (T:5233)ですが、東京五輪需要の影響で国内のセメント販売は堅調。
加えて、北米やアジア圏の需要も大きく海外事業が収益に貢献してきています。
燃料費や電力単価、運搬費の上昇もこなし、連続営業増益の見込みの模様です。
■太平洋セメント (T:5233)のチャート分析
太平洋セメント (T:5233)の日足チャートを見てみると、
・2016年6月24日の安値223円
・2017年5月25日の安値343円
を結んだラインに沿って、長期的な右肩上がりのチャートを形成。
上値は、
・2017年2月14日の高値427円
・2017年3月2日の高値423円
を結んだラインが短期的なレジスタンスラインとして上値を抑えている格好です。
株価はレジスタンスラインとサポートラインの間で持ち合い状態色を強めており、このまま煮詰まった状態からの上放れが理想の展開でしょう。
五輪特需は原料価格の上昇と建設現場の人手不足による工事の遅れにより、17年3月期決算はさほどインパクトが残せませんでしたが、収益が先延ばしになっただけと捉えることも出来ます。
今後、サポートライン付近まで落ちてきた後の反発が確認出来たタイミングでのお試しエントリーも、一考かもしれませんね。
「投資顧問会社社長 ブログ」で検索してもらえれば、当ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」が出てくると思いますので、何卒宜しくお願い致します。
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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏