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GMOペパボ Research Memo(1):主力2事業で新サービスを投入、2018年12月期以降の収益貢献を見込む

発行済 2017-09-01 15:32
更新済 2017-09-01 15:33
GMOペパボ Research Memo(1):主力2事業で新サービスを投入、2018年12月期以降の収益貢献を見込む
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■要約

GMOペパボ (T:3633)は、GMOインターネット (T:9449)グループのインターネット関連サービス提供会社で、インターネットで何かを始めたいという人々に対するツールとして、レンタルサーバー「ロリポップ!」、オンラインショップ構築ASPサービス「カラーミーショップ」などの様々な高機能サービスを個人向け中心に低価格で提供する。


1. 2017年12月期第2四半期累計業績は順調に推移
2017年12月期第2四半期累計(2017年1月−6月)の売上高は3,668百万円、営業利益は91百万円となった。
2017年12月期より連結子会社を吸収合併したため、単独ベースでの開示となっている。
前年同期の連結業績との比較では売上高が7.1%増、営業利益は前年同期が119百万円の損失だったため、210百万円の増益となっている。
主力の「ロリポップ!」や「カラーミーショップ」が顧客単価アップにより着実に収益を拡大しているほか、第3の収益柱として育成中のCtoCハンドメイドマーケットプレイス「minne」を中心に広告宣伝費が前年同期比で112百万円減少したことが主因だ。
2017年12月期第2四半期累計の「minne」の流通額は前年同期比22.9%増と順調に拡大しており、ハンドメイド事業の損失額は前年同期比98百万円縮小505百万円となった。


2. 2017年12月期連結業績は期初計画を据え置き
2017年12月期の業績予想は、売上高が前期比11.0%増の7,650百万円、営業利益は0百万円と期初計画を据え置いている。
売上高については第2四半期までの進捗率で48.0%と順調に進んでいる。
利益面では、下期に「minne」への戦略的なプロモーションを予定していることもあり期初計画を据え置いているが、2016年12月期も期初計画の0百万円から結果的には108百万円の営業利益を計上しており、「minne」の広告戦略次第と言える。
なお、「minne」についてはCtoCだけでなくBtoCへの展開も進めていくほか、「ハンドメイド」というイメージにこだわらずCtoCで良質な商品を購入できるマーケットプレイスとしてのブランド構築に取り組んでいく方針となっている。


3. 主力事業で新サービスを立上げ、2018年以降の更なる成長を目指す
同社は主力のホスティング事業とEC支援事業において2017年内にも新サービスの提供を開始する予定だ。
ホスティング事業では、「ロリポップ!マネージドクラウド」の正式版を年内にリリースする予定。
同サービスはコンテナ型仮想化技術を用いて、柔軟にサーバーの処理能力を増減し、一時的なアクセス集中時でも安定した高速サービスを実現したサービスで、自社開発技術をベースとしているため、従来のサービス料金とほぼ変わらない水準で提供可能となる。
対象顧客は中小企業や個人事業主となり、新規契約件数の拡大が期待される。
また、EC支援事業では定期購入専用のショップASPサービスを年内に発表する予定となっている。
「カラーミーショップ」のオプション機能としてすでに実装されている機能をブラッシュアップし、専用サービスとしても提供していく予定だ。
健康食品や化粧品関連など定期購入者が多いEC事業者向けのサービスとなる。
競合はテモナ (T:3985)の「たまごリピート」があるが、機能・価格面で優位性を打ち出し顧客数を拡大していく戦略だ。
いずれのサービスも既存顧客における退会抑制や顧客単価アップ、新規顧客の拡大に寄与することが予想され、2018年以降の収益成長に貢献するものと予想される。


■Key Points
・ストック型のホスティング事業とEC支援事業を両輪に成長、第3の柱としてハンドメイド事業を育成中
・2017年12月期第2四半期累計は主力2事業の拡大と広告宣伝費の減少により、営業利益で黒字化を達成
・「minne」の戦略的プロモーション実行により、2017年12月期の営業利益はゼロベースを据え置く

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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