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アドベンチャー Research Memo(1):2017年6月期は2度の上方修正を伴いながら大幅な増収及び増益を達成

発行済 2017-11-02 15:01
更新済 2017-11-02 15:33
アドベンチャー Research Memo(1):2017年6月期は2度の上方修正を伴いながら大幅な増収及び増益を達成
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■要約

1. 会社概要
アドベンチャー (T:6030)は、国内及び海外航空券の予約販売サイト「skyticket(スカイチケット)」の運営を主力としている。
また、「skyticket」内にて、各種旅行商品(旅行保険、ホテル、レンタカー予約等)を取り扱うほか、生活予約サービス(マッサージ、歯科医院等)への拡充も図っている。
LCC(Low-Cost Carrier:格安航空会社)の躍進等を背景として横断検索の需要が高まるなかで、利便性(ネットで24時間、横断検索や予約が可能)や価格優位性(低価格商品の提供、国際線の手数料が無料)、多言語化(Webサイト18言語、アプリ32言語対応)による価値提供により事業を拡大してきた。
LCCだけでなくJAL(日本航空 (T:9201))やANA(ANAホールディングス (T:9202))などの大手を含め、国内線17社、国際線500社以上の幅広い航空券を取り扱っているところにも強みを持つ。
顧客層の中心は20代から30代であり、60%を超える高いリピート率を誇る。
海外展開にも積極的であり、目標とするグローバルOTA※に向かって高い成長性を実現している。


※OTAとは「オンライン・トラベル・エージェント」の略で、店舗を持って営業活動を行っている従来型の旅行会社に対し、インターネット上だけで取引を行う旅行会社のこと。
グローバルに展開しているOTAの上位には、「Expedia」(グループ取扱高は8兆円規模)や「Priceline」(同様に6兆円規模)などがあり、積極的なM&Aなどにより圧倒的な規模を誇っている。



2. 2017年6月期決算の概要
2017年6月期の業績は、営業収益が前期比96.3%増の5,269百万円、営業利益が同44.5%増の414百万円と2度の上方修正を伴いながら大幅な増収及び増益を実現した。
積極的な広告費の投入による認知度拡大を始め、スマートフォンアプリのダウンロード数の拡大や多言語展開(32言語化対応)、グローバルメタサーチ※への多言語掲載(英語、中国語)、他社との提携による販路拡大など、様々な取り組みによる複合的な効果により、申込数及び取扱高がそれぞれ大きく拡大した。
なお、申込数は1,465件(前期比128.9%増)、取扱高は37,683百万円(同113.1%増)とリピート客を積み上げながら大きく伸びている。
国内でのシェア拡大はもちろん、海外への広告効果や多言語化によりアジアを軸とした「グローバルOTA」としての認知が広がりつつあると言える。


※世界最大級の旅行検索サイト(ホテルや航空券などのネット予約サービスを横断的に検索し、価格などを比較できるサイト)のことで、同社にとっては重要な集客チャネルである。



3. 2018年6月期の業績予想
2018年6月期の業績予想について同社は、営業収益を前期比13.9%増の6,000百万円、営業利益を同23.5%増の512百万円と2ケタの増収増益を見込んでいる。
また、取扱高についても前期比68.2%増の65,000百万円と大幅な伸びを想定している。
引き続き、広告費の積極投入により、国内でのシェア拡大のほか、海外への展開が業績の伸びをけん引する想定である。
特に、広告費は今後2年間で100億円以上を計画している。
また、注力するスマートフォンアプリのダウンロード数も国内で700万DL、海外で100万DLを目指す。
一方、クロスセルを推進している商品開発についても、前期のレンタカー予約に続いて、国内フェリーや高速バス、JRチケットなどの移動手段のほか、ホテル、各種ツアーやパッケージ商品に取り組むものの、業績予想の中には織り込んでいないようだ。
弊社では、同社の業績予想は、前期実績や足元の状況等から判断して保守的な水準であるとみており、上振れの可能性に注意が必要である。


4. 成長戦略
同社の成長戦略は、海外展開を含む既存事業のシェア拡大と事業領域の拡充の大きく2軸である。
特に、海外展開については、有力なグローバルメタサーチとの連携などにより、OTAの普及が十分に進んでいない(競合が少ない)アジアやアフリカを中心に据える方針であり成長余地は大きい。
また、事業領域の拡充については、新商品の投入(ラインナップの強化)により「総合予約プラットフォーム」の確立を目指すものである。
中期的な目標として、既存事業の拡大により2019年の取扱高1,000億円、さらには長期的な成長イメージとして、生活関連への参入や海外展開の進展により2030年の取扱高1兆円を目指している。
航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きい。
20代から30代のロイヤリティの高い顧客基盤は、他社との提携を進めるうえでも有利に働くだろう。
今後の課題は、成長スピードをいかに早めていくのかにあるが、経営資源(人材や資金、時間など)が限られているなかで、恵まれた事業機会の取捨選択や優先順位の付け方が重要なポイントになると考えられる。


Key Points
・2017年6月期は2度の上方修正を伴いながら大幅な増収及び増益を達成
・積極的な広告投資のほか、アプリDL数の拡大及び多言語対応などが業績の伸びをけん引
・2018年6月期も積極的な広告投資などにより大幅な増収及び増益を見込む
・今後2年間で100億円以上の広告投資を計画しており、利益よりも成長を優先する方針
・長期的には取扱高1兆円の実現を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

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