■成長戦略
アドベンチャー (T:6030)の成長戦略は、海外展開を含む既存事業のシェア拡大と事業領域の拡充の大きく2軸である。
特に、海外展開については、有力なグローバルメタサーチとの連携などにより、OTAの普及が十分に進んでいない(競合が少ない)アジアやアフリカを中心に据える方針であり成長余地は大きい。
また、事業領域の拡充については、旅行関連への横展開から、さらには生活関連への参入を図ることにより、「総合予約プラットフォーム」の確立を目指すものである。
中期的な目標として、既存事業の拡大により、当初の2020年で500億円目標を2018年に前倒し、2019年の取扱高1,000億円、さらには長期的な成長イメージとして、生活関連への参入や海外展開の進展により2030年の取扱高1兆円(国内3,000億円、海外7,000億円)を目指している。
航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きい。
20代から30代のロイヤリティの高い顧客基盤は、他社との提携を進めるうえでも有利に働くだろう。
また、2020年の東京オリンピック開催を含め、観光立国を進める国の政策も、外国人利用者をつかまえるうえで大きなアドバンテージになるのは間違いない。
今後の課題は、成長スピードをいかに早めていくのかにあるが、経営資源(人材や資金、時間など)が限られているなかで、恵まれた事業機会の取捨選択や優先順位の付け方が重要なポイントになると考えられる。
また、同社が意識するグローバルOTA(ExpediaやPriceline等)がそうであるように、成長を加速するためには、他社との提携やM&Aを効果的に行う必要があるため、目利きや交渉力についても問われることになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
アドベンチャー (T:6030)の成長戦略は、海外展開を含む既存事業のシェア拡大と事業領域の拡充の大きく2軸である。
特に、海外展開については、有力なグローバルメタサーチとの連携などにより、OTAの普及が十分に進んでいない(競合が少ない)アジアやアフリカを中心に据える方針であり成長余地は大きい。
また、事業領域の拡充については、旅行関連への横展開から、さらには生活関連への参入を図ることにより、「総合予約プラットフォーム」の確立を目指すものである。
中期的な目標として、既存事業の拡大により、当初の2020年で500億円目標を2018年に前倒し、2019年の取扱高1,000億円、さらには長期的な成長イメージとして、生活関連への参入や海外展開の進展により2030年の取扱高1兆円(国内3,000億円、海外7,000億円)を目指している。
航空券予約という旅行の入り口で顧客接点を握る同社にとって、そこから展開できる事業機会の可能性は大きい。
20代から30代のロイヤリティの高い顧客基盤は、他社との提携を進めるうえでも有利に働くだろう。
また、2020年の東京オリンピック開催を含め、観光立国を進める国の政策も、外国人利用者をつかまえるうえで大きなアドバンテージになるのは間違いない。
今後の課題は、成長スピードをいかに早めていくのかにあるが、経営資源(人材や資金、時間など)が限られているなかで、恵まれた事業機会の取捨選択や優先順位の付け方が重要なポイントになると考えられる。
また、同社が意識するグローバルOTA(ExpediaやPriceline等)がそうであるように、成長を加速するためには、他社との提携やM&Aを効果的に行う必要があるため、目利きや交渉力についても問われることになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)