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127.11円高の22724.46円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。
16日の米国市場でNYダウは44ドル高と3日続伸した。
決算が好感された銀行株や航空機のボーイングなどが買われた。
反面、原油先物相場の下落が重しとなったほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日ぶりに反落するなど高安まちまちだった。
連休明けとなる東京市場では日経平均が8円高と小動きでスタートしたが、円相場が朝方からやや弱含みとなっていたことが支援材料となり、寄り付き後は上げ幅を3ケタに広げ堅調に推移した。
金融株や自動車株といった出遅れ感の強いセクターに資金が向かった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が売買代金トップで12日続伸したほか、トヨタ自 (T:7203)、東海カーボ (T:5301)、武田薬 (T:4502)などがしっかり。
レーティング引き上げ観測の任天堂
(T:7974)は買いが先行した。
中小型株では前週末にストップ高を付けたGunosy (T:6047)
が商いを伴って大幅続伸。
また、中期経営計画が評価されたタマホーム (T:1419)や好決算のパソナ (T:2168)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、安川電 (T:6506)が5%超安と大幅続落し、ファナック (T:6954)、キーエンス (T:6861)、SMC (T:6273)といった設備投資関連株も下げが目立つ。
ジャスダック市場のハーモニック (T:6324)が受注減速を受けてストップ安を付け、関連銘柄にも売りが波及したようだ。
ファーストリテ (T:9983)は小安い。
セクターでは、ゴム製品、パルプ・紙、食料品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。
鉱業や石油・石炭製品など5業種が下落した。
日経平均は前週末に節目として意識される25日移動平均線を大きく上抜け、短期的には直近の戻り高値水準である23000円回復に期待する向きが多いようだ。
前週は株価指数先物の買い戻し、指数寄与度の大きいソフトバンクGやファーストリテの株価上昇が相場全体をけん引する格好だったが、これまで出遅れ感の強かった金融株や自動車株にも物色の裾野が広がりつつある。
本日は引き続き軟調な展開となっている新興市場の中小型株なども、決算発表シーズンを前に出遅れ感を手掛かりとした幕間つなぎ的な物色が向かう可能性があるだろう。
ただ、安川電など設備投資関連株の株価急落は海外景気の先行きへの不安を映す。
これから本格化する4-6月期決算発表とともに、外需セクターでは米中貿易摩擦の影響なども徐々に明らかとなるだろう。
決算発表を挟みセクター間の優勝劣敗がより明確となる展開も想定しておきたい。
(小林大純)