■業績動向
1. 業績推移
全国保証 (T:7164)の過去5年間(2014年3月期−2018年3月期)の年平均成長率は、営業収益が年率10.0%、営業利益が同22.7%となっている。
保証債務残高の拡大が営業収益の伸びをけん引してきた。
また、営業利益の伸び率が高いのは、2015年3月期以降、与信関連費用が大きく減少し、低位水準にて推移していることが理由である。
保証債務残高が拡大した背景には、提携金融機関が順調に増えてきたことがある。
特に、住宅ローンの取扱いが多い銀行業態の提携先が増えてきたことが残高の伸びに寄与したものとみられる。
自己資本比率は内部留保の積み増し等により年々上昇する傾向にあり、2018 年3 月期は36.7%の水準となっている。
同社の場合、負債のほとんどが返済の必要のない「前受収益」であるため、その点を含めて財務基盤の安定性は優れていると言える。
また、流動比率も700%超の極めて高い水準にある。
その一方で、資本効率を示すROEについても、収益性の高さを反映して20%を超える水準にあり、財務内容は非常に優良である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
1. 業績推移
全国保証 (T:7164)の過去5年間(2014年3月期−2018年3月期)の年平均成長率は、営業収益が年率10.0%、営業利益が同22.7%となっている。
保証債務残高の拡大が営業収益の伸びをけん引してきた。
また、営業利益の伸び率が高いのは、2015年3月期以降、与信関連費用が大きく減少し、低位水準にて推移していることが理由である。
保証債務残高が拡大した背景には、提携金融機関が順調に増えてきたことがある。
特に、住宅ローンの取扱いが多い銀行業態の提携先が増えてきたことが残高の伸びに寄与したものとみられる。
自己資本比率は内部留保の積み増し等により年々上昇する傾向にあり、2018 年3 月期は36.7%の水準となっている。
同社の場合、負債のほとんどが返済の必要のない「前受収益」であるため、その点を含めて財務基盤の安定性は優れていると言える。
また、流動比率も700%超の極めて高い水準にある。
その一方で、資本効率を示すROEについても、収益性の高さを反映して20%を超える水準にあり、財務内容は非常に優良である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)