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米国株見通し:イタリア懸念による欧州株安が波及へ

発行済 2018-10-02 18:38
更新済 2018-10-02 18:40
米国株見通し:イタリア懸念による欧州株安が波及へ
S&P500先物       2919.00(-11.00) (18:00現在)
ナスダック100先物  7634.50(-41.00) (18:00現在)

 18時00分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は堅調推移。
NYダウ先物は前日比115ドル安程度で推移している。
欧州株式市場は全面安。
時間外取引のNY原油先物は前日比ほぼ横ばいで推移。
こうした流れを受け、2日の米株式市場は売り先行で始まりそうだ。


 イタリアのボルギ下院予算委員長が「イタリアは独自通貨で債務問題を解決できる」と発言。
また、ディマイオ副首相が「2019年の予算計画の目標を1ミリも動かすつもりはない」と述べており、欧州株の全面安、米株先物の連れ安につながっている。
NY原油先物は、米国内在庫の増加予想やユーロ安による割高感から上げ渋りが予想される。


 本日発表となる米経済指標はなく、パウエル米FRB議長の講演(雇用・物価見通し、全米企業エコノミスト協会)が注目される。
9月26日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、「緩和的」という文言が削除され、利上げ方針が終了間近であるとの見方から長期金利が低下、金融セクターが売られて株安になった。
パウエル議長はその際の会見で「声明での緩和的の文言削除は政策変更ではなく、予想に一致しているとの判断をあらわす」と説明。
その後長期金利は一段と低下しており、本日の講演で市場を納得させられるかが焦点になる。


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