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目先のショートカバー誘うも、買い一巡後の底堅さを見極め

発行済 2018-10-17 08:39
更新済 2018-10-17 09:00
目先のショートカバー誘うも、買い一巡後の底堅さを見極め
 17日の日本株市場は、米国株高の流れを受けて、買い優勢の相場展開となろう。
16日の米国市場では、ゴールドマンサックスなどの好決算のほか、8月JOLT求人件数が過去最高となるなど良好な経済指標の発表が好感された。
また、長期金利の上昇が一服したことも安心感につながり、NYダウは547ドル高、ナスダックは214Pt高と大幅に上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比455円高の22875円となり、これにサヤ寄せする格好から、ギャップ・アップのスタートとなろう。
円相場は1ドル112円20銭台で推移。


 昨日の日経平均は後場に入り、断続的なインデックス買いにより22500円を回復した。
グローベックスの米株先物の強い動きが支援材料となっていたが、それを織り込んでも目先のショートカバーを誘う流れになりそうだ。
また、昨日の出来高は12億株台、売買代金は2.4兆円にとどまるなど、薄商いの中をインデックス買いが押し上げる格好になりやすく、より振れやすい需給状況でもある。
また、先週の急落局面で23500円処までは真空地帯でもあり、値幅も出やすい水準である。


 とはいえ、今後本格化する決算を見極めたいほか、米中貿易摩擦への警戒感が払しょくされた訳ではなく、先物主導のインデックス売買の他は、積極的に上値を追う流れにもなりづらいところでもある。
また、円相場が1ドル112円20銭台と、それ程円安に振れていない状況も手掛けづらくさせている。
日経平均は寄り付き段階で5日線を捉え、その後の底堅さから25日線を意識させてくるかが注目される。


 また、センチメントに影響しやすいソフトバンクGについても、1万円の節目での強弱感が対立しやすいところである。
テクニカル面でも一目均衡表の雲上限が1万円近辺に位置しており、この水準を明確に上放れてこないと、次第に日経平均の上値の重石にもなりかねないだろう。
まずは、買い一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。

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