Investing.com - 米中貿易摩擦が休戦となる兆しを受けて、アジア市場は月曜日午後の取引で、プラスに転じた。
先週金曜日、中国が貿易摩擦を解消するための是正策を送った後に、ドナルド・トランプ米大統領は、これ以上中国に関税を課さないかもしれないと述べた。彼の発言により、米国株式は高値をつけた。
しかし、APEC首脳会議では史上初めて首脳宣言を採択できず、このことはアジア株を下押しした。
議長であるパプアニューギニアのピーター・オニール首相は、「中国とアメリカの代表が同じ部屋にいる。この2人は合意し得ない」と述べた。
オニール首相は「WTOやその改革が首脳宣言に含まれるべきかどうかについては、アメリカと中国は合意し得ない」と付け加えた。
ドナルド・トランプ米大統領は首脳会議に出席しなかったが、代わりにマイク・ペンス副大統領が出席した。
NABのFX戦略責任者、レイ・アトリル氏は「トランプ氏のコメントは、さらなる関税措置が中断される僅かな希望の光に思われた。」と述べた。
「マイク・ペンス氏と習近平国家主席の言葉の応酬が、週末にパプアニューギニアで行われたが、これは起こりそうもない」
上海総合株価指数と 深セン成分指数は、1:45AM ET(06:45 GMT)までにそれぞれ0.8%、0.4%上昇した。香港の 香港50も0.8%上昇した。
チャイナ・エンヴィロメンタル・テクノロジーズ・ホールディングス (HK:0646)の株式は、金曜日の50%の急落の後、月曜日に9.6%反発した。サウスチャイナモーニングポストによると、同社第2位の大株主が香港の警察から逃亡した後、この暴落が起こった。
日本の日経225は、日本の輸出が予想の9%に対し前年同月比8.2%増加したため、0.6%上昇した。
先週公表されたデータは自然災害と輸出の低迷により、第3四半期に日本経済が予想以上に縮小したことを示した。
SMBC日興証券のシニアエコノミスト、宮山浩哉氏は「日本の輸出は自然災害による低迷から脱却したが、中国の景気減速によるアジア向け輸出の低迷によって、勢いを失いつつある」と述べた。
韓国のKOSPIは0.4%上昇した。オーストラリアのASX 200は0.6%安となった。