米中が貿易協議を再開し、アマゾンを中心とした一般消費財セクターの株価急上昇によって地合いが良くなったことから、米国株式相場は月曜日に上昇した。
ダウジョーンズ工業株30種平均は0.42%高、S&P 500は0.67%高、 ナスダック総合指数は1.26%高であった。
米中が貿易協議を再開したことから米国株式相場は好調な週の幕開けとなった。投資家は3月1日までの貿易戦争休止の間に米中が問題を解決してくれるとの期待を高めている。
米商務長官のウィルバー・ロス氏はCNBCに対し、米国が全ての主要な問題に対して「妥当な解決策」を見つけ出す「可能性は非常に高い」と考えている、と語った。
事情に詳しい関係者によると、協議は次官級の人物によって行われ、習近平国家主席の最高経済顧問である劉鶴副首相が突如出席した、とロイター通信は報じた。
貿易戦争に関わらず、アマゾンの株価上昇に支えられて、一般消費財セクターの株式は相場を引き上げた。
アマゾン(NASDAQ: AMZN)の終値は3.4%高であったが、ピボタル・リサーチ・グループが述べるところによると、同社株には終値より約18%高の1920ドルという株価目標を達成するだけの余地がまだある。
Dollar Tree(NASDAQ: DLTR)も、スターボードバリューからの1.7%の投資を受け入れるとともに、業績の改善を計画しているため、一般消費財セクターの株価を支えた。
OPECによる減産を受け原油価格が上昇していることによってエネルギーセクターは先月の低迷から回復を続けており、他の市場の下支えにもなっている。
オクラホマ州クッシングにおける原油在庫の減少も回復を支えている。
Netflixはゴールデングローブ賞でネットワークサービス・ストリーミングサービス業界において最多となる5冠を達成し、株価が6%高となった。
他のFANG株の中では、Facebook(NASDAQ: FB)が弱気な米国株式市場とは違い、強気に出た。
ピボタル・リサーチのアナリストであるBrian Wieser氏がフェイスブック株に対する「売り」と評価し、2019年にフェイスブックの問題は「悪化する可能性がある」としてるが、フェイスブックは7日反発をみせていた。
Tesla(NASDAQ: TSLA)は、中国での新しい製造工場の建設が開始されたため、5.4%の回復を見せた。
TeslaのCEO、Elon Musk氏は一連のツイートの中で、今年の夏に最初の建設工事が完了し、年末までにModel 3の生産が開始される予定であると語った。
今日のS&P 500での上昇率/下落率ランキング
上昇率トップ3位:Advanced Micro Devices(NASDAQ: AMD)は8.3%高、Nektar Therapeutics(NASDAQ: NKTR)は7.8%高、およびMattel(NASDAQ: MAT)は 7.7%高。これらはS&P 500の中で最も上昇した銘柄である。
下落率ワースト3位:Pacific Gas&Electric(NYSE: PCG)は22.4%安、Lamb Weston(NYSE: LW)は6.6%安、およびMedtronic(NYSE: MDT)は 6.5%安。これらは、S&P500の中で最も下落した銘柄である。