日経平均は小幅続落。
連休明け22日の米国市場では、世界経済の減速や米中貿易協議の難航などへの懸念が広がり、NYダウは301ドル安と5日ぶりに反落した。
本日の日経平均もこうした流れから169円安でスタートしたが、寄り付き後は為替の円安進行とともに押し目買いが入り、下げ渋る展開となった。
後場に入ると20686.29円(前日比63.38円高)まで上昇する場面があったが、一段の上値追いの動きは鈍く、前日終値を挟んだもみ合いが続いた。
日銀は金融緩和策の現状維持を決めたが、市場全体としての反応は限られた。
大引けの日経平均は前日比29.19円安の20593.72円となった。
東証1部の売買高は11億5188万株、売買代金は1兆9222億円だった。
業種別では、石油・石炭製品、鉱業、ゴム製品が下落率上位で、その他も全般軟調。
上昇したのは情報・通信業と精密機器の2業種のみだった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の75%となった。
個別では、武田薬 (T:4502)、トヨタ自 (T:7203)などが軟調で、任天堂 (T:7974)やソニー (T:6758)は小幅に下げた。
ZOZO (T:3092)は引き続き有力ブランドの出品停止報道が嫌気され、5%超安と大幅続落。
SUBARU (T:7270)は調達部品の不具合で群馬製作所の稼働停止と伝わり、大きく売られる場面があった。
資生堂 (T:4911)も中国での販売減速懸念を背景に下げが目立つ。
また、アニコムHD (T:8715)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が売買代金トップで2%超の上昇。
足元で証券各社のカバレッジ再開が相次いでいる。
このところ日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ比率見直しの思惑から売られていたファーストリテ (T:9983)は、後場に入りプラス転換した。
台湾・中国企業との資本提携交渉が伝わったJDI (T:6740)は急伸。
また、モーゲージS (T:7192)やクボテック (T:7709)、ワタベ (T:4696)はストップ高で取引を終えた。