欧州中央銀行(ECB)は24日に定例理事会を開催する。
ECBはこの会合で金融政策を据え置く見通し。
フォワードガイダンスも据え置かれると見られる。
一方で、第4四半期の域内経済の弱さは深刻で、ECBは景気の弱さやインフレ見通しの低下を認識し、見通しリスクの判断において、下方リスクに傾斜していることを指摘する必要がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)と同様、柔軟性を強調する可能性がある。
ECBは12月に資産購入プログラムを終了した直後であることや新たな予測の発表もないことから、ECBが今回の会合で、行動するのは「時期尚早」との見方が台頭している。
このため、結果を受けてユーロの反発予想もあるが、上昇が継続するとは考えにくい。
ECBは同時に、昨年10月、12月のFRBのように「成長やインフレ指標の弱さを無視している」と市場に判断されることも回避したい。
万が一、金利のフォワードガイダンスが変更された場合、ユーロ売りに拍車がかかることになる。
ECBの定例理事会を前に金融政策決定会合を開催した日本銀行は、政策金利は市場の予想通り据え置いたものの、海外リスクの高まりを理由に物価見通しを引き下げた。