日経平均は大幅反発。
前日の米国市場では、主要企業の好決算を受けて買いが先行するなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した後に一段高となり、引けにかけても堅調推移となった。
大方の予想通り政策金利は据え置かれ、これまで年内2回を想定していた追加利上げ見通しを実質的に一時停止する方針へと転換したことや資産縮小も近く終了する可能性が示唆された。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円高の20790円となり、本日の東京市場では朝方から買いが先行。
為替相場では、朝方から1ドル=109.00円を割り込むなど、前日から円高方向に振れており、1月21日につけた年始からの高値(20892.68円)水準を前に利益確定の動きが出やすくなった。
また、好業績銘柄に対する物色は活発であったものの、本日はハイテク関連企業などをはじめとした約400社が決算発表を控えていたことからも、主力大型株に対する積極的な上値追いの動きは次第に限られた。
大引けの日経平均は前日比216.95円高の20773.49円となった。
東証1部の売買高は13億5957万株、売買代金は2兆5574億円だった。
なお、値上がり銘柄数は1563銘柄となり、全体の7割程度を占めた。
売買代金上位では、前日に発表された決算に対する好反応のみられたアンリツ (T:6754)やアドバンテスト (T:6857)、TDK (T:6762)のほか、本日決算を引け後に控えた任天堂 (T:7974)、村田製作所 (T:6981)、みずほ (T:8411)などに物色が向かった。
そのほか、ソフトバンクG (T:9984)、日本電産 (T:6594)、ソニー (T:6758)、キーエンス (T:6861)なども上昇。
一方で、引き続き新薬の臨床試験結果をマイナス視する動きが優勢となった大日本住友製薬 (T:4506)のほか、前日に需給イベントのあった武田薬品 (T:4502)や通信のソフトバンク (T:9434)などはさえない動きであった。