日経平均は小幅続伸。
31日の米国株式市場は高安まちまちだったが、好決算のフェイスブックが大きく買われるなどし、本日の日経平均も米ハイテク株高を好感して23円高からスタートした。
前場中ごろには20929.63円(前日比156.14円高)まで上昇する場面もあったが、1月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がおよそ3年ぶりの低水準となると急失速し、その後は前日終値近辺でのもみ合いが続いた。
前日は10-12月期決算発表の第1のピークで、業績動向を手掛かりに売り買いが交錯する展開となった。
大引けの日経平均は前日比14.90円高の20788.39円となった。
東証1部の売買高は14億1807万株、売買代金は2兆4860億円だった。
業種別では、精密機器、医薬品、空運業が上昇率上位だった。
一方、その他製品、海運業、銀行業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の37%にとどまった。
個別では、村田製 (T:6981)が8%を超える上昇。
堅調な決算を受けて悲観的な見方が後退し、太陽誘電 (T:6976)など他の電子部品株にも買いが波及した。
業績予想を下方修正したファナック (T:6954)だが、需要下げ止まりへの期待から2%近い上昇。
アンリツ (T:6754)は引き続き活況で大幅続伸した。
その他売買代金上位ではファーストリテ (T:9983)が堅調で、ソニー (T:6758)や武田薬 (T:4502)は小じっかり。
任天堂 (T:7974)とゲーム事業で協業と伝わったLINE (T:3938)は急伸。
またアイビーシー (T:3920)、ニチイ学館 (T:9792)などはストップ高となった。
一方、ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売予想を下方修正した任天堂は9%安。
業績下方修正のZOZO (T:3092)は大きく売られる場面があり、コマツ (T:6301)も決算を受けて軟調だった。
その他ではソフトバンクG (T:9984)やメガバンク株がさえない。
また、メガチップス (T:6875)はストップ安水準まで売られた。