ナノキャリア (T:4571)は1月31日、遺伝子治療薬であるVB-111の臨床開発について、導入先のVBL社(イスラエル)の米国での開発計画を発表した。
現在、VBL社が卵巣がん対象の承認申請用試験(第III相)を進行中。
免疫機能に関するデータ等を3月にハワイで行われる第50回婦人科腫瘍学会で発表予定。
2019年末ごろには中間解析も予定されている。
また、ハーバード大学系病院がスポンサーとなり、再発悪性膠芽腫(rGBM)を対象とした医師主導の第II相臨床試験を計画。
2019年春頃開始、2020年半ばに結果判明予定。
加えて、消化器がんを対象とした免疫チェックポイント阻害薬併用の共同臨床研究も2019年後半に開始予定で、2020年末に結果が判明する予定。
同社は、全身投与型の遺伝子治療薬としての可能性に期待し、対象疾患の拡大などを狙えるVB-111のポテンシャルの高さを評価し、国内開発・販売権を導入している。
同社の国内開発については、米国での試験進捗状況から検討する方針で、国内の準備を継続して進めている。