以下が本日注目すべき3ポイントである。
1.新築住宅販売戸数は増加する見込み
本日は新築住宅販売戸数の発表を控えている。
日本時間午後11時に米商務省は、1月の新築住宅販売戸数を発表する。
エコノミスト予想では、新築住宅販売戸数は年率換算62万2000戸(季節調整済み)となり、12月の62万1000戸を上回る見込みである。
一方、先週の米失業保険申請件数は日本時間午後9時30分に公表される予定である。
失業保険申請件数は22万5000件まで増加すると予想されている。
先週、2月の雇用者数は僅かにしか増加しなかったものの、失業率は再び低下し、賃金も予想以上の改善を見せた。このことは、雇用主が労働者を求めている状態であり、労働者にいくらかの賃金決定力があることを示している。
2. ダラー・ゼネラル、アドビ、オラクルの決算
第1四半期決算が徐々に出揃いつつある中で、本日は一部の大企業の決算発表が控えている。
ディスカウントストアチェーン大手のダラー・ゼネラル(NYSE:DG)は市場開場前、第1四半期決算を発表する見込みである。同社のEPSは前年同期の1.48ドルに対し1.89ドル、売上高は前年同期比7.7%増の66億ドルとなることが予想されている。
アドビ(NASDAQ:ADBE)は市場閉場後に決算発表を控えている。同社のEPS は前年同期の1.55ドルに対し1.62ドル、売上高は前年同期比22%増の25.5億ドルとなることが予想されている。
半導体メーカーのブロードコム(NASDAQ:AVGO)の第1四半期決算では、EPSが前年同期の5.12ドルに対し5.23ドル、売上高が前年同期比9.6%増の58.3億ドルとなることが予想されている。
オラクル(NYSE:ORCL) の第1四半期決算では、EPSが前年同期の83セントに対して84セント、売上高が前年同期比1.9%減の95.9億ドルとなることが予想されている。しかし、株価は年初来で17.5%高となっている。
美容品販売とサロンチェーンを手掛けるアルタ・ビューティー(NASDAQ:ULTA)の第1四半期決算では、EPSが前年同期の3.4ドルに対して3.55ドル、売上高が前年同期比8.8%増の21.1億ドルとなることが予想されている。
3.ブレグジットは今後どうなるのか
英議会では3月29日のブレグジット期限の延期についての決議が行われる。
今週行われた2回の決議は予想通りの結果であったので、議会にとって驚くことはほとんどなかっただろう。12日はテリーザ・メイ英首相がまとめたブレグジット協定案が否決され、13日は「合意なき離脱」が否決された。
EUがブレグジットの延期を認めることが広く予想されているが、EUはいつでも延期に待ったをかけられることへの警戒感は根強い。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツのシニアエコノミストは、延期の長さや条件にマーケットは左右されるだろうと述べた。
一部のアナリストは、ブレグジットの見通しは不透明なので英国株や英国債を避けるように投資家に対して勧めている。
「投資家はポンドの短期的な値動きを追うことや英国株への投資を避けて、警戒し続けるべきである」とUBSの投資ストラテジストはレポートの中で述べている。