以下が、今日の米国市場で注目すべき3ポイントである。
1. JOLTs求人労働異動調査
先週の雇用統計の後で、午後11時発表の米国労働省のJOLTs求人労働異動調査(2月)に注目が集まる。
市場予想では、求人数が755万まで縮小すると見込まれている。
また、日本時間午後7時に米国小規模事業楽観指数(3月)が公表される。
エコノミストは3月に101.3までわずかに低下したと予想している。
2.原油が 5ヵ月ぶりの高値で推移する中、API原油在庫量の発表を迎える
API原油在庫量が、先週予想外の増加を見せたにもかかわらず米国原油価格の上昇を妨げていない。
WTI原油先物は64.40ドルとなり5ヵ月ぶりの高値を記録した。しかし、米国の原油生産は「国内需要に十分応えている」(City IndexのFiona Cincotta氏談)レベルに過ぎず、ブレント原油の動きに後れを取っている。
内戦激化によりリビアからの原油供給が停滞する予想を受け、世界的な供給過剰の懸念はやや緩和された。これに伴い原油価格は上昇した。
生産削減協定の延長にOPECが合意することも期待されている。
8日にリヤドで催されたGulf Intelligence Forumにて、サウジアラビアのファリハ石油相は、「我々の原油在庫は安定し始めている。しかし、通常レベルを上回っている」と述べた。
ファリハ氏は、アジアが中期的な原油需要の大きな成長地域であるとも述べた。「原油は地方から大都市に車移住する人々とともに需要が増すでしょう。これはGDP成長率によって大きく左右されるものではないと考える」と付け足した。
3. WD-40の決算報告
投資家にとって重大な会社ではないかもしれないが、ほぼ全員が何らかの影響を受けている会社である。
9日朝、WD-40(NASDAQ:WDFC)は第2四半期の決算を発表した。 市場予想ではEPSが前年の1.05ドルから1.12ドルまで上昇すると予想している。 売上高は前年同期比3.1%増の1億410万ドルとの予想だ。 WD-40は、誰もがゆるめにくいナットやボルトなどにスプレーする、同名の製品でよく知られている。
WD-40は工業製品メーカーである。同社は「我々の製品は世界中のシンクの下、ガレージ、そして道具箱の中であるはずだ」と述べる。事実、WD-40製品はホームセンター、スーパー、車・バイクのディーラー、オンライン小売業者等を通して世界176か国で流通している。
8日終値で同社株価は今年度7.4%安となった。しかし、2018年を通して55%もの上昇を見せ、12月24日には実に52週間ぶりの高値の187.50ドルをつけた事実は考慮されるべきだろう。