19日の日本株市場は、米株高の流れを引き継ぐ格好から買い先行となろうが、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開との見方がコンセンサスであろう。
18日の米国市場ではNYダウが110ドル高となった。
3月小売売上高が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが材料視された。
また、ピンタレスト、ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのIPOが公開価格を大幅に上回ったこともセンチメントを明るくさせたようである。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の22250円。
円相場は1ドル111円90銭台で推移している。
前日のアルコアの決算を嫌気した時間外の下落影響が警戒されていたが、ハネウェル・インターナショナル、アメリカン・エキスプレスの好決算で吸収しており、大きな影響は見られなかった。
アルコアの下落影響を織り込んでいたところもあり、日経平均は前日の下落分を吸収する格好となろう。
とはいえ、週末の主要海外市場は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場となるほか、欧州市場については週明けもイースターマンデー(復活祭の月曜)の祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られる。
そのため、指値状況も含めた薄商いの中、先物主導によるインデックス売買に振らされやすいところでもある。
そのため、物色は次第に個人主体の材料株物色となろうが、それでも参加者は限られていることもあり、足元で強い値動きをみせているサンバイオ (T:4592)への物色が続くようだと、短期資金を含めて物色が集中しやすい。
なお、任天堂 (T:7974)は中国のインターネットサービス大手テンセントホールディングスとの提携を通じて、同国で家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を発売する計画と報じられている。
任天堂のほか、シライ電子 (T:6658)、メガチップス (T:6875)、アルプス (T:6770)などへ波及が見られるかが注目されよう。
また、日経平均は結果的には22000円処での底堅さが意識される格好となるため、大型10連休を前に、売り方の買い戻しの動きも一段と強まりやすいとみられる。
需給状況の良好な銘柄などの値動きも注目されよう。