前日の米国株式市場はウォルマートの好調な決算、フィラデルフィア連銀製造業指数や建築許可件数などの経済指標が良好であったことから、主要3指数揃って続伸した。時間外ではエヌビディアの決算も好感されている。
この流れを受けて前場の日経平均は大幅高となり、午前11時11分時点で300円以上の上昇となる2万1378円となっている。昨日の2万1000円近辺での底堅さや空売比率が48.8%という高水準、騰落レシオが73.93%という売られ過ぎの水準ということを考えれば、この程度の反発はある程度想定されたといえよう。問題は2万1409円の75日移動平均線を突破できるかどうか。本日の上昇幅はすでに相当大きいことを考えれば後場での突破は難しいだろう。超えたとしても押し戻さる可能性が高いのではないか。
株高を受けてドル/円も上昇し109.94円となっている。米国10年債利回りは2.405%と昨日安値から上昇したが、6カ月債とは逆イールドが発生したままだ。
上海総合株価指数は0.95%安の2927.41で推移している。
本日はユーロ圏CPIとミシガン大学消費者信頼感指数の結果が注目される。後者は米小売売上高が悪い結果となっただけに好結果であれば好感されるだろう。