米国エネルギー情報局(EIA)は11日、2019年の原油需要減の見通しを発表した。さらに、12日のEIAによる週次原油在庫は予想外の増加となり、同日の原油価格は前日比3.83%の下落となった。
これを受け12日のエネルギーセクターは下落し、米国指数を押し下げた。
13日は、新発行市場が株式市場をけん引する可能性がある。ファイバーは上場の準備ができており、Uber(NYSE:UBER) やPinteres (NYSE:PINS)のように値を下げるような新規公募となるのか、Zoom Video (NASDAQ:ZM)のように有益なものとなるのかに注目が集まる。
1.米失業保険申請件数
米労働省は13日午後9時30分、前週分の失業保険申請件数を発表する。前回の21万8000件から21万5000件に減少する見通し。
また、7日に発表された5月米非農業部門雇用者数は75000人となり予想を大きく下回った。このことは7月FOMCでの利下げ観測を強めている。
2.ファイバーのIPO
オンラインフリーランサープラットフォームのファイバーはIPO価格設定にあたって、他のギグエコノミー株に対する投資家の意欲を確かめようとしている。
同社は13日のIPOで1株当たり18ドルから20ドルで合計530万株の発行を予定している。総調達額は1億100万ドルになる見通し。14日から”FVRR”のティッカーで取引が開始される。
同社の純損失は2017年の1930万ドルから2018年には3610万ドルに増加した。一方売上高は5210万ドルから7550万ドルへと45%近く増加した。
2018年10月にIPOした競合のアップワークは13日現在3.77%安の14.56ドルで、IPO価格の15ドルを下回っている。
3.ブロードコム決算報告
ブロードコム(NASDAQ:AVGO) は13日大引け後、第2四半期(2-4月期)の決算報告を発表する。
予想EPSは5.21ドル、予想売上高は56億9000万ドル。なお前年のEPSは4.88ドル、売上高は50億2000万ドルだった。
米中貿易摩擦が悪化する中、同社が下半期の業績見通しを下方修正する可能性が高いとみられる。
米中両国は互いの輸入品に追加関税を課しており、貿易戦争の影響を受けやすい半導体メーカーへの影響が注目される。