[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局が16日に発表した統計に基づくロイターの算出によると、8月の不動産投資は前年同月比10.5%増と、伸びは7月の8.5%から加速し、4月以来の大きさとなった。
経済の他のセクターが米中貿易摩擦や消費者の需要低迷の打撃を受ける中、明るい材料を提供した。
8月の不動産販売も約1年ぶりの大幅な伸びを記録したが、家計債務の削減を目指す当局者にとって、需要の急増は懸念材料となる可能性もある。
1─8月の不動産投資は10.5%増。前年同期は10.1%増、1─7月は10.6%増だった。
ロイターの算出によると、8月の不動産販売(床面積ベース)は前年比4.7%増と、7月の1.2%増から加速し、2018年7月以来の大幅な伸びとなった。ただ、1─8月の販売は0.6%減少。1─7月は1.3%減だった。
一方、8月の新規着工(床面積ベース)は前年比4.9%増と、7月の6.6%増から減速した。当局が投機の規制を強化したことが影響した。1─8月の新規着工は8.9%増。1─7月は9.5%増だった。