[香港/シンガポール 24日 ロイター] - 複数の関係筋によると、英保険会社アビバ (L:AV)のシンガポール、ベトナム事業に独アリアンツ (DE:ALVG)、日本生命保険、MS&ADインシュアランスグループホールディングス (T:8725)などが関心を示している。
売却価格は合計20億─25億ドルになる見通し。
関心を示しているのは約6社。カナダの生命保険会社サンライフ・ファイナンシャル (TO:SLF)も含まれる。
協議は初期段階で、条件が変わる可能性もあるという。
アビバのコメントは取れていない。アリアンツ、日本生命、MS&AD、サンライフはコメントを控えている。
関係筋によるとアビバは年内に売却をまとめたい意向で、先週が一次入札の締め切りだった。
アビバはアジアでシンガポールとベトナム以外に中国、香港、インド、インドネシアでも事業を展開している。年次報告書によれば、2018年のアジア事業の営業利益は25%増の2億8400万ポンド(3億5267万ドル)だった。
シンガポールとベトナムでは全額出資の子会社を持ち、アジア全体の営業利益の半分近くをシンガポール子会社が占める。
ある関係筋はシンガポールとベトナム部門の売却について、より小規模な他のアジア事業との一括売却ではないため引き合いが強く、買収額は25億ドルを超える可能性があるとの見方を示した。