[ベンガルール 24日 ロイター] - スズキ (T:7269)のインド子会社マルチ・スズキ・インディア (NS:MRTI)が24日発表した第2・四半期(7─9月)決算は、純利益が前年同期比で39%以上減少した。
景気低迷で様々な業種が打撃を受けていることが背景。インドの自動車業界は、与信縮小、保険コストの増加、在庫拡大が重しとなっており、大手メーカーは減産やコスト削減に踏み切っている。
ただ同社の純利益は、3四半期連続で市場予想を上回った。
7─9月の純利益は135億9000万ルピー(1億9146万ドル)。前年同期の224億ルピーを大幅に下回った。
リフィニティブのデータによると、アナリスト17人の予想平均は107億6000万ルピーだった。
同社は先月下旬、法人税減税を受けて、一部の車種を値下げした。同社の自動車販売は8カ月連続で減少しており、8月には臨時従業員の数を減らした。
7─9月の販売台数は、前年比30.2%減の33万8317台。
同社は2019/20年度(19年4月─20年3月)について、需要が非常に低迷していることを踏まえる必要があると指摘。与信の縮小や頭金規制の強化が、自動車の購入のしやすさに悪影響を及ぼしているとの見方を示した。
事業収入は24.3%減の1698億5000万ルピーだった。