[東京 28日 ロイター] - きょうの東京株式市場で、日経平均株価は続伸が予想されている。前週末の米国株主要3指数が上昇して取引を終え、為替は1ドル108円後半と直近の高値圏を維持している。東京市場はプラス圏でのスタートが見込まれる。今週は日米で金融政策イベントを控えており、高値圏では手仕舞い売りが出る可能性もあるが、大きく売り込まれる材料は見当たらず、マイナス圏に沈んだとしても下げは限定的になるとみられている。
日経平均の予想レンジは2万2700円─2万2900円。
前週末の米国株市場は、米インテル (O:INTC)の好決算などが市場心理を上向かせ、S&P総合500種 (SPX)が一時、7月に付けた終値での最高値を上抜けた。このほか、中国商務省が26日、米国との通商協定でいくつかの部分について実務的な調整が完了したと発表するなど[nL4N27C033]、外部環境は悪くない。
現在のドル/円は108.70円台と、10月中の高値圏をキープしている。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万2825円、大阪取引所の夜間終値は2万2820円と、前週末の現物終値を上回っており、東京市場の寄り付きはこれを意識して小高く始まりそうだ。
テクニカル面ではオシレーター系指標で過熱感が強まってきており、日米の重要イベントを前に手仕舞い売りや、売買一巡後の様子見などが出てくる可能性がある。「海外投資家の先物買い戻しも峠を越してきた」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)とされ、マイナス転換する場面もありそうだが、大きく下押しされる可能性は今のところ低いとみられている。
きょうはセルソース (T:4880)が東証マザーズ市場に新規上場する。ファナック (T:6954)、キヤノン (T:7751)、日立建機 (T:6305)などの決算発表も予定されている。ニュージーランド、シンガポール、マレーシア、インドは休場。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191027T225841+0000