[東京 28日 ロイター] - キヤノン (T:7751)は28日、欧州やアジア経済の減速を受け、2019年12月期の連結営業利益見通しを2150億円から1880億円に下方修正した。
前年実績からは45.2%減。リフィニティブがまとめたアナリスト17人の市場予測2080億円も下回った。
コピー機やカメラ、医療機器などで通期の営業利益計画を引き下げた。雇用環境が良好な米国、緩やかに景気が回復する日本は堅調と予想する一方、アジアや欧州で厳しい事業環境が続くとみている。
もっとも、露光装置は在庫調整が進んでメモリー価格に下げ止まり傾向が見え始めたとし、10─12月に業績は上向くと見ている。調整局面にあった有機EL蒸着装置も今後のパネル需要の回復を見込んで顧客が投資を再開しており、下期から増収に転じる計画とした。
同日発表した19年1─9月期の営業利益は前年比49.9%減の1220億円だった。
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