[上海 28日 ロイター] - 中国国家外為管理局(SAFE)の高官は28日、新興国市場が、デジタル通貨を使った国境を越えた違法な資本フローを取り締まるべきだとの見解を示した。
高官は上海で開催されたフォーラムで、「金融工学によって金融市場の開放、革新、発展の促進が可能」とした上で、「ただ、国境を越える多くの違法な金融活動をもたらす可能性があり、全ての国、特に新興国市場にとって大きな懸念事項になる」と指摘。新興国市場の政府、特に中国など資本規制を実施している国は米フェイスブックの暗号資産「リブラ」の規制への影響を認識する必要があると述べた。
またリブラなどのデジタル通貨は外為規制を厳守しなければらならず、国内取引において人民元の代わりになることはできないとし、そうでなければ「禁止されるべき」と語った。
さらに中国はフィンテックによって促進された違法な資本フローの取り締まりを強化しており、9月末までに2000以上の外為取引プラットフォームのほか、国境を超えた多数の先物、証券、商品システムを閉鎖したと述べた。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191028T074902+0000