[30日 ロイター] - 米ゼネラル・エレクトリック(GE) (N:GE)が30日発表した第3・四半期(9月30日まで)決算は、継続事業ベースの株主帰属損益が13億3000万ドルの赤字となった。ただ、航空機部品の価格上昇や堅調なヘルスケア事業などに支えられ、調整後利益はアナリスト予想を上回ったほか、通年のキャッシュフロー見通しも上方修正した。
決算発表を受け、株価は約8%高で寄り付いた。
第3・四半期の継続事業ベースの株主帰属損失は前年同期の229億6000万ドルから縮小。継続事業の1株当たり損失は0.15ドルと、前年同期の2.64ドルから縮小した。
調整後ベースでは1株当たり利益は0.15ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の0.11ドルを上回った。
総売上高は233億6000万ドルと、前年同期の233億9000万ドルかやや減少した。
カルプ最高経営責任者(CEO)は今回の決算について「GE変革に向けた進展」が見られたと指摘。GEは通年のインダストリアル部門のキャッシュフローはゼロ─20億ドルになるとし、従来のマイナス10億─プラス10億ドルから上方修正した。
電力部門は受注が30%減。ガスタービンの受注は17%減少した。売上高は14%減少した。
ジェットエンジンの受注は27%減。ただエンジンサービスの受注は15%増加した。
墜落事故を起こし運行停止となっている航空機大手ボーイング (N:BA)の「737MAX」を巡り3億ドルを計上。このほか、石油サービス会社ベーカー・ヒューズ (N:BKR)の持ち株削減に関連して87億ドルを計上した。