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EU域内行の不良債権、過去4年で半減 ギリシャなど高水準続く

発行済 2019-11-09 01:36
更新済 2019-11-09 01:41
EU域内行の不良債権、過去4年で半減 ギリシャなど高水準続く

[ロンドン 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)の域内銀行が抱える不良債権の規模は過去4年で半減したものの、ギリシャやキプロスでは高い割合にとどまっていると、欧州銀行監督機構(EBA)が8日明らかにした。

域内銀行の不良債権額は、2015年6月時点で総融資額の6%に当たる1兆1500億ユーロ(1兆2700億ドル)だったが、今年6月までに同3%の6360億ユーロに縮小した。

今回の調査は総融資額の8割以上を占める域内150行を対象にした。

EBAは不良債権の減少の要因として、規制当局による介入や政治的な決意で適切に問題を処理したこと、経済成長や低金利を挙げた。

ただ、今年6月時点でギリシャの不良債権比率は39.2%、キプロスは21.5%と高水準が続いており、これ以外にも5カ国が5%以上だった。15年は10%以上が10カ国に上った。

不良債権が最も縮小したのはイタリアで、過去4年で1450億ユーロ減少。スペインが810億ユーロ、英国が600億ユーロ、ドイツは430億ユーロと続いた。

イタリアの不良債権比率は15年6月時点の約17%から約8%に縮小した。

EBAは、経済が弱含む中で不良債権を積極的に管理するため、銀行は保有する資産の質に注視すべきだと指摘した。

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